Senior Business Development Manager 神門 宏明

前職ではデータ活用を軸にキャリアを重ねる

2020年2月にフライウィールに参画する前は、3社でキャリアを重ねました。前職のLINEではAIアシスタント事業などの業務、その前のゼンリンデータコムでは新規事業開発、キュリオシティでは企画・マーケティングをに携わってきました。

ゼンリンデータコムは、日本で最も広範な位置データを保有し事業展開をしている会社という点に惹かれ転職し、さらに「もっと大きな情報を扱った事業を立ち上げたい」と考えるようになり、LINEに参画しました。

また、データの重要性に気づいたのは、EC事業に在籍時の社長の「インターネットは根無し草」という言葉がきっかけです。かみ砕いて言うと「インターネットをたとえると水に浮いている草であり、データはインターネットの足場としてインターネットとリアルの世界とをつなぐもの」という意味合いです。この「根無し草」に「葦(あし)」をつけられるものがデータであるということを教えていただき、心に響いたことが、自分のキャリア構築の軸をデータ活用に定めることに繋がりました。

技術力の高さに魅了され、挑戦する心意気で転職

フライウィールに転職する決め手となったポイントは、GoogleマップやBingなどの著名なサービスを手掛けた優秀な開発エンジニアが在籍していたことです。エンジニアがいかに早く且つ正確にデータを処理できる技術は申し分なく、「この技術が高いメンバーがそろっていれば、事業として勝率が高い」と思いました。

今まで私はBtoBとBtoBtoCのビジネスに携わってきましたが、フライウィールでは、本質的な企業が解決すべき問題を扱っています。自分も企業の課題の解決に関わり、最終的には産業の課題を解決したいと思っていたので、転職を決めました。

個人的には、自分の裁量で新たなプロダクトや仕組みをつくる過程を通して、自分の力でどこまでできるのかを証明したいと思っていたのも、転職の動機となりましたね。

現在の業務内容について

現在、私はConataを利用したデータ利活用に関するンサルティングとソリューションといったプロフェッショナルサービスの提供を行い、顧客課題の解決を推進しています。簡潔に申しますと、課題を元にしたデータ利活用に関する取り組みを顧客と合意し、立ち上げるとともに、中長期的課題解決に向けての枠組みをまとめていくことです。経営層と話し合って洗い出された顧客課題の性質や顧客のカルチャーなどを踏まえ、フライウィールが解くべき課題だと判断した案件を、プロジェクトとして立ち上げていきます。

課題解決を実現した印象的なプロジェクト

日本生活協同組合連合会(以下、日本生協連)の『DX-CO・OPプロジェクト』というプロジェクトは、データを活用して課題を連続的に解決するプロセスが面白く、強く印象に残っています。

CO・OPというと一つの組織のように思われますが、全国に日本生協連の他、主要な11の地域生協連合/単体生協があり、それぞれが別々のフォーマットで、個別にデータ管理の上、独自の事業施策を実施しています。その中で、『DX-CO・OPプロジェクト』における目的は、地域生協連合/単体生協の共通課題を抽出し、早く解決するための型化をしていくことです。このデータ統合からのソリューション展開において、Conataを利用した支援をしています。

一つの事例として、カタログが必要のない組合員への配布を減らしたいということが共通課題としてありました。カタログ・チラシの情報量の多さが組合員から喜ばれる一方で、コストとエコの両面から不要な部分をいかに削るかが課題として挙げられていたのです。

この取り組みを、コープ東北と進め、組合員に送付するカタログ・チラシ配布の最適化に取り組みました。そこでConata のデータ利活用と分析によるパーソナライズ技術を応用して、組合員一人ひとりが各企画週別に購入する可能性が高いカタログ・チラシを予測し、ユーザ単位の最適化を行いました。その結果、とあるカタログについては、最大50%の配布部数削減ですが、売上は90%台後半を確保でき、結果、利益を大きくあげるという成果を実現しました。この最適化に関する取り組みは、現在、複数の地域生協に広がっています。

他にも複数の課題解決に取り組んでいますが、成功事例を全国の主要な11の地域生協連合/単体生協に展開することで、個別の課題解決から、業界の課題解決を成し遂げるということが、私にとってフライウィールで働く醍醐味だと思っています。

役職の枠を飛び越えて相談ができる、スーパーフラットなカルチャー

フライウィールのカルチャーを一言で言うと、スーパーフラットです。例えば、直属の上司やマネージャーを飛び越えて、上の役職の人に業務の相談をしてはいけないという企業は多いと思います。一方、フライウィールの場合、事あるごとに上司に相談するということは一切ありません。ポジションや年齢関係なく、誰でも代表の横山に直接相談しています。私自身も横山に「この案件どう動かしましょうか?」「仕掛けたいのでアポ取れませんか?」など、積極的に話しかけています!役職という枠を飛び越えて相談することが、フライウィールでは普通のカルチャーですね。

あと、会社として縦割りだけでなく、横断型のコミュニケーションも活発化させるために、毎週「ガチャランチ」を開催しています。これはメンバー全員を対象に、ランダムで生成されるグループメンバーでランチをするという制度であり、会社からはちょっと贅沢な昼食を食べられるくらいの金額補助が出ます。役職・部署を問わず、いろいろなメンバーと仲良くなれますし、プロジェクトの進行状況を把握できるので、個人的には助かる制度です。

ビジネスサイドと開発サイドの連携

多くの会社では、ビジネスサイドと開発サイドが別々で動いているケースが多いと思います。一方、フライウィールでは、双方が一緒になって顧客課題解決に取り組んでいます。

私たちビジネスサイドの見解に対して、エンジニアやデータサイエンティストから「この課題はこうやって解くべきでは?」「この課題を解くのであれば、こっちの課題を解いてからの方が良いかも」など、あらゆる視点を踏まえた意見が活発に寄せられます。

中にはハッとさせられるような「なるほど」と思える意見も多く、大変有益だと感じます。ちなみに、私はデータサイエンティストと会話をするうちに、データの扱い方やデータを用いた問題の解き方が自然と詳しくなりました。

「顧客=一緒に業界を変えていくパートナー」として向き合うのが自分流

業界そのものを変えていくことに寄与したいので、顧客と向き合うときは、「一緒に業界を変えていくパートナー」として接するのが、私の仕事のスタイルです。

この「業界を変える」という目標は、まさにフライウィールがデータ・AIを用いて実現しようとしていることでもあります。先ほどの話の日本生協連のプロジェクトは、業界を変える社会や環境に寄与するインパクトがあると思っています。

一方、この目標を実現するためには顧客とプロジェクトにおいて成果を出し、実績を積み上げることが重要です。結果、ご満足いただけた顧客がインフルエンサーとなり、業界内にフライウィールの取り組みを広く伝えてくれることにつながります。

どういう人と働きたいか

「ピッチに○○というトークを入れたら、次のステップに進める可能性が高くなるのではないか」といった小さな仮説でも構わないので、「仮説」を持って動いてくれる人と働きたいですね。

フライウィールは、スタートアップ企業であり、確固たる正解がない新しいデータビジネス産業です。失敗を恐れず、仮説を持って、「とにかく動く、やってみる」という人はフライウィールできっと活躍できると思います。

 

※所属・業務内容は取材時点のものです。

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