新卒Googleからスタートアップへ、大きなチャレンジ
・子供の頃からの興味とGoogleでの経験、そして出会い
新卒でGoogle Japanに入社し、横山や波村との出会いはそこでした。
Googleには5年ほど在籍しており、ソフトウェアエンジニアとして、はじめはプレイストアの開発チームに配属され、プレイストアにクーポンを表示したり、キャンペーンを案内する機能を作っていました。その後はGoogle Mapの開発チームに異動して、口コミへのいいねボタンなどアチーブメント機能の開発をしていました。当時はJavaでサーバーサイドの開発が中心でしたね。
Googleにはインターンを経て入社し、開発の自由度の高さやエンジニアが開発を楽しんでいる様子を魅力に感じ、優秀な方と一緒に学びながらものづくりをしたいと思って入社しました。ただ、この気持ちはフライウィールに入社した時も一緒だと感じています。
私は子供の時からものづくりや、ものの設計が好きで、小学生の時に自宅にパソコンがあり、材料を揃えなくてもパソコンさえあれば何でもつくれるプログラミングに面白さを感じていました。それから大学ではコンピュータサイエンス専攻をし、実際に開発をやってみたら子供の頃からの自分の性にもあっていて、そこからソフトウェアエンジニアになりたいと思い始めました。
・大きなチャレンジを後押ししたもの
波村は当時の上司で、アメリカの本社の状況を把握して日本のチームがオーナーシップを取って働けるように調整し、売り上げの評価が関わる場面でインパクトを出せるようチームをリードし、技術だけでなくチームやビジネスの面まで考えて活躍していました。
しばらくして波村がMicrosoft Japanに転職をし、私が29歳くらいの時に波村から「新しい会社を興そうと思っている」と連絡をもらいフライウィールに誘われました。
波村はGoogleで活躍していましたし、自分のマネージャーだった期間が長かったこともあり「信頼できる人が新しい会社を興す」ということ、また「何もない状態から会社を興すチャレンジができること」は、これとないチャンスだ!と思い、すぐにフライウィールへの入社を決め、早速最初期に入社した社員の一人になりました。
もともとスタートアップには興味があって、大企業にずっといることもいいことですが、いつかチャレンジしたいと思う時が来るのでは?と考えることもあり、大企業から小さなスタートアップへ行くことは、自分にとってどういった仕事環境が面白いと感じられるかを経験できる機会だとも思いましたし、波村が面白い人を連れてきてくれるのではという期待もありました。ちょうど子供が生まれたときでもあったのですが、大企業から小さなスタートアップへ行くことの不安よりも、小さな組織を大きくしていくことや、どんな新しいことが学べるのか、といったことへの興味、期待、ワクワクの方が大きかったです。
今までGoogleのテックスタックのなかでしか仕事をしたことがなかったため、社外でも自分の技術が通用するかとは思いましたが、期待とワクワクもあり、なんとかなる!と思いましたね。
新天地!スタートアップでの挑戦と成長
・入社からこれまでの歩み
初めての転職でしたし、開発環境もすでに環境の整っている大企業とは違い、自分たちで整えていく日々でした。経験したことがない業務も多く、日々学びが多かったですね。例えばインフラまわりは、同じ最初期メンバーの前田が中心となって行っていましたが、自分自身でもそれを行わないといけないため、未経験のことがたくさんあり、当時はてんやわんやだったと思います。でも、今となっては良い思い出で、充実していて楽しかった経験となりました。
入社時はjavaを使った開発業務がメインで、企業のデータ活用をしてDSP(デマンドサイドプラットフォーム)の広告配信プロジェクトの開発を担当していました。わかりやすく言うと、広告のサーバをつくっていた感じですね。
そこから様々なプロジェクトを経験し、エンジニアリングマネージャーを経て、現在はシニアエンジニアとして、データパイプラインを組んでSnowflakeに入れ込んだり、日々使いやすい安定して動くデータパイプラインをつくるという手を動かす業務をしながらも、開発全体や採用に携わるなど、事業や組織のスケールアップを考えながら業務をしています。
・クライアントとの協働を通じて得られたもの
ものづくりをしているのでリリースのタイミングはいつも大変ではありますが、自身としてできる最大限のパフォーマンスを出すようにしています。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社様とのAI自動発注プロジェクトでは、管理画面周りの開発やテックリードとして技術面全体の取りまとめを行なっていました。データパイプラインチーム・データサイエンスチームと協力し、タスクのマネジメントを行い、顧客とやり取りをしながらリリースまで行いました。(事例インタビューはこちら)
本屋さんって身近だし、好きな人が多いと思います。でも、実際の本屋さんで働いている人の業務については、よく知らない人もいるのではないでしょうか。私もそうでした。多くのエンジニアが、ものをつくるときは「なぜそれをつくるのか」を考えながら業務をしていることが多いと思いますが、実際に店舗の方に使っていただくシステムだからこそ、そのヒントは全てクライアントが持っています。だからこそ、実際の店舗の方の業務などクライアントをよく知ることが需要だと実感しました。
店舗の特色に合わせた発注方法や、店舗の方が使いやすい発注画面を作ったり、一筋縄では行かないこともあって試行錯誤を重ねたり。実際に業務を行っているわけではない自分たちの理解とは違って、私らが些細に思う業務であっても、店舗の方からすると大きな影響を与える業務だったり…。これまで関わったことのない業務や知らない知識のインプットをしっかりインプットして、日々のクライアントとのコミュニケーションで相手の立場になって考えること。クライアントを深く理解する必要があります。
データ活用でクライアントへ伴走しているフライウィールだからこそですが、クライアントの生のデータは様々な要素で変動することが多く、様々なデータソースを追うこともあったり、そのデータの扱いの難しさを感じることもありました。
データで現実世界をリアルに表現することは大変ですが、一方で面白みでもあると思います。リリースやパフォーマンスの確認をする毎に、自分たちが頑張ってつくった機能をクライアントが利用し、実際に本が発注される。実際に世の中のものが自分たちのつくったシステムによって動いていることを実感する時、とてもやりがいを感じます。
フライウィールの魅力と応募を検討している皆さんへのメッセージ
・フライウィールのソフトウェアエンジニアの魅力
これまでさまざまな業種、規模、文化を持つクライアントのデータに触れ、そのビジネス課題を解決するためのソリューションを設計し、実装してきました。そのなかで、データを取り扱うためのスキルを学び、データを安定して処理しつづけるための共通の課題とその解決方法の実践を経験として学べること、そしてその共通の課題をうまくモデル化し、さまざまなプロジェクトにて活用できるようにプロダクトを成長させ、知識や経験を積んでいくことができることは、フライウィールのソフトウェアエンジニアならではの魅力だと思っています。
・フライウィールに集うエンジニア
私たちフライウィールは成長途中の会社です。まだまだ小さな会社ではありますが、技術が好きで、物事の問題の裏側まで考えて物事への積み上げをしていける、表層的な使い方だけを学ぶのではなく、どういう使い方ができるかなどを考えられる優秀なエンジニアが多いこともフライウィールの特徴だと思いますね。
新しい技術にも貪欲で、何か問題に直面した時、その問題の解決方法を一つだけではなく、10も20も方法を考えられる人が多い。そういう人はどんどん伸びていくため、一緒に働いていると刺激になるし、シニアエンジニアとなればその積み重ねでぐっと深みも増している。そんなエンジニアが多い。私自身ももっと色々なことを吸収していきたいと日々思っています。
・フライウィールで活躍する人にみられる共通点を教えてください
クライアントのビジネスに興味を持ち、自分のロールに縛られすぎず、「やるべきことをやるんだ」という強い意志を持ってクライアントの立場になってビジネスを考えられる人が活躍していると思いますね。
そして他者へのリスペクトを忘れず、課題解決や問題解決をどんなふうに行っていくか、結果を得るためのアクションを自ら起こし、その過程を楽しめることも大切だと思います。
また、新しい知識を貪欲に求めていたり、日頃から技術について勉強をしている。そんな人も活躍していますね。会社の成長と共に、Kubernetes、Kotlin、data build tool、Snowflakeなど、フライウィールは新しい技術を積極的に取り入れていることが多いので、新しい知識のインプット・アウトプットを楽しめる方はフライウィールのカルチャーにもマッチすると思います。
・太田さんがこれまでに読んで参考になったおすすめの書籍があれば教えてください
「Google のソフトウェアエンジニアリング」と「SRE サイトリライアビリティエンジニアリング」はソフトウェアを開発し運用する上での課題について、うまく言語化しながら具体的な解決方法を指し示しているので、とても参考になりました。
・これからフライウィールを志す人へメッセージをお願いします!
これからますます、データは事業の根幹になっていくと思います。データを扱うノウハウをしっかり持っているフライウィールだからこそ、データを通じてクライアントの事業にインパクトを与えることができる。フライウィールでは「データを活用することでうまくいくはず」、データの可能性を本気で信じているエンジニアがたくさんいます。そして自社のこれまでの実績からも、データによって世の中を変えられることを確信できる環境でもあります。
私が使っている技術の2/3は、フライウィール入社後に身につけたものです。フライウィールは技術に限らず、データに関するノウハウやクライアントのビジネスについてなど、数多くのことを学べる、学びの多い環境だと思います。 ぜひ、一緒に進化を続けましょう!