(画像左から 吉野、鎌田)
社員の約6割をエンジニア系職種が占めるフライウィール。エンジニアにおいてはインターン・新卒採用の実績がありますが、2024年夏、記念すべき第一号となる ビジネス職種のサマーインターンが実現しました。
そのきっかけは、後にインターン生となる、イギリス留学中の学生から採用ページ経由で届いたメッセージ。実はその時点ではビジネス系職種のインターン予定は全くなかったのですが、熱量の高いメッセージに心打たれた採用担当者がビジネス部門のマネージャーに相談したことから始まります。
4月の問い合わせから7月にサマーインターン実現に至った経緯と、そこからの8週間の軌跡を、記憶だけでなく記録として留めたいという想いから、インターン生の 鎌田さんと、マネージャーとして8週間伴走した 吉野さんにインタビューを実施しました。
きっかけは熱量の高いメッセージから
– 当時募集していなかったビジネス職種のインターンに問い合わせいただいた経緯を聞かせてください!
鎌田:現在はイギリスの大学に留学していますが、将来テクノロジー x ビジネスの分野で起業する夢の実現に向けて、夏休み期間を利用してインターンできるテック系のスタートアップ企業を探していました。注目のスタートアップ企業を紹介する記事でフライウィールの存在を知り、ビジネスモデルや創業者の考え、優秀な人材が集っている点に興味を持ちました。HPを眺めていたら過去にエンジニア向けのサマーインターンを実施した記事を見つけ、まだ募集はなかったもののサマーインターンの可能性に賭けてメッセージを送りました。
吉野:募集のないインターンへの問い合わせということもあり当初は驚いたのですが、それと同時に新たな可能性を感じました。エンジニアやデータサイエンティストについては既に新卒採用の実績がありますが、ビジネス職種は全員が中途入社メンバーで構成されており、且つ一番の若手でも30歳手前。即戦力性を重視してきたチームに学生インターンが加わることで、どのような効果が生まれるか非常に興味が湧きました。柔軟な発想や現代的な視点を取り入れることで、チーム全体の成長にもつながるのではと考え、まずはカジュアルに話してみたいと思いました。
– 鎌田さんは他にも複数企業からオファーがきていたと聞きましたが、夏休みの大半をフライウィールで過ごすことを意思決定した決め手は何でしたか?
鎌田:テック系スタートアップに絞って複数企業と対話しましたが、複数回の面談を重ねる中で感じた社員の方々の温かさや、フラットなカルチャーに魅力を感じたことが決め手になりました。当時募集をしていなかったにもかかわらず、時間と労力をかけて向き合ってくれたこと、またどうしたらお互いにとって有意義な機会になるか建設的な議論でインターンプログラムを形にしてくれたことで、フライウィールでならイキイキと働けると感じました。
吉野:面談を担当したマネージャー陣とミーティングを重ね、 鎌田さんにとって有意義な体験となるよう、まずはインターンシップの目的を明確にすることから始めました。8週間という短い期間ではありますが、実際のビジネス現場での経験を通じて、理論と実践を結びつける力を養ってもらえるよう、メンバーとも相談しながら役割分担や具体的なタスクの整理を行いました。
鎌田:実際のビジネス現場での経験、という要素が、自身にとっては一番の魅力でした。ワークショップ型のインターンシップが多い中、フライウィールのように学生インターンの内から実際のプロジェクトに入り、お客様と直に接する機会を提供してくれるケースは稀だと思います。顧客課題に直に触れ、その課題解決に向けてチームで戦略を考え提案し、その過程でビジネス部門だけでなく、エンジニアやPM、データサイエンティストなど他部門の方々との業務経験を積むことを目的に、フライウィールの門を叩きました。
第1期 ビジネスインターンシップの幕開け
– いよいよインターンの幕が開けたわけですが、不安はありましたか?
鎌田:全く不安がなかったわけではありません。自らスタートアップでのインターンを希望してはいたものの、蓋を開けたらほったらかし状態になったらどうしよう、と・・・(笑)。オフィスに出社をしてその不安はすぐに解消しました。接する人みんなが優しく、チームに馴染みやすいようにと会話の機会をたくさん設けてくださり安心してインターンに臨めました。
吉野:最初の1ヶ月は週2-3日 30分程度の1on1 を設定し、コミュニケーションやフィードバックの機会を多めに提供することを意識しました。顧客の経営課題や事業課題をデータを起点に解決に導く上では、エンジニアリングとビジネスとが一枚岩となって困難な課題に相対することが求められるため、自ずとステークホルダーが多くなります。チームメンバーはもちろん、業務上密に関わる他部署のメンバーとも初期に引き合わせることにより、フライウィールが何かを学び、ステークホルダーの顔と名前を一致させることでスムーズなon-boardingにつながると考えました。
鎌田:ビジネス職種のインターン第一号として、どうしたらインパクトを残せるかも不安要素の一つでした。それを 吉野さんとの1on1で相談したところ、すぐにOKRを作成することになりました。
↓ 実際に作成したOKR (数値や顧客名等固有名詞は伏せています)
- Objective: フライウィールのチームと2ヶ月間で顧客に最大限のインパクトを残す
- 大型案件(顧客)
- Key results:
- ① __円相当のディールのクロージングに貢献(案件を増やす、単価を上げる)
- __の商談有効化に成功(案件を増やす)
- ① __円相当のディールのクロージングに貢献(案件を増やす、単価を上げる)
– インパクトを残すために意識したことはありますか?
鎌田:意識した点は3点あります。1つ目は「主体性」です。8週間という短い期間を有効に活用するためには、受け身ではなく主体的に自身が価値提供できる業務は何かを考えて周囲に発信し、失敗を恐れず積極的に行動することでより多くの案件やタスクに貢献したいと考えました。次に、「素直さ」です。分からないことは素直に分からないと認め、素直に周囲に助けを求めることを意識しました。フライウィールは1on1やフィードバックのカルチャーが色濃いため、 吉野さんに週次で悩みを相談し、フィードバックを吸収し、解決に向けてすぐに行動に移しました。最後に「OKRの達成」を常に意識することです。 吉野さんとインターン1週目に設定したOKRの達成に向け、ゴールからの逆算で何をすべきかを常に意識しながら行動しました。
吉野:鎌田さんがチームにJoinしてくれたことで、オープンコミュニケーションのカルチャーがより一層促進されたと感じています。 鎌田さんの強みは、その積極的な姿勢とコミュニケーション能力にあります。分からないことを率直に尋ね、成長するためのフィードバックを求めにいく姿勢はコミュニケーションを活性化し、チーム全体に新たなエネルギーをもたらしてくれました。マネージャーとして本当にありがたく思っています。
鎌田:OKR達成のためなら、フライウィールが掲げるバリューの一つである ”Respect Open Communications and Feedback” を盾に、恥ずかしがらず質問して良いのかな、と思ったんです。社員自ら1on1を設定して自己紹介してくれたり、どんどん質問してOKだよ、というオープン且つ柔軟な姿勢で向き合い続けてくれたからこそできたことだと思っています。
吉野:鎌田さんのプロアクティブな姿勢はもちろんですが、指示されたタスクを迅速に実行し、リサーチや顧客対応において期待以上のアウトプットを出してくれたことで、特に後半の4週間は営業側からの声かけが明らかに増えました。 鎌田さんの行動や姿勢で周囲からの信頼を勝ち取ったことの表れです。ビジネス部門に留まらず、プロダクト調査や生成AIに関するリサーチをプロダクト開発本部にも展開し、フィードバックを重ねながら調査を深めたり、ユースケースを考えてプロダクトマネージャーともディスカッションを重ねることで、プロダクト側の思考を深めることにも寄与してくれました。
– 多方面に貢献をもたらした 鎌田さんですが、そんな 鎌田さんにとって特に強く印象に残っていることは何ですか?
鎌田:インターン2週目に展示会のフライウィールブースでの接客を、数時間に渡り単独で対応したことです。事前に2時間程度みっちり特訓を受けた成果として、とある大手企業のリードを獲得できたことは自信につながりました。リードを獲得しただけでなく、そのアポイントに向けた商談の構成や初期仮説の構築、リサーチ、資料作成まで一連の流れで推進する経験を積むことができました。
インターン期間の都合上、OKRに掲げていた「ディールのクロージング」まで伴走できなかったことが残念ではありますが、それでも、一定のインパクトを残すことができたのではないかと感じています。
8週間のインターンシップで残した爪痕
– 当初予定にはなかったインターンでしたが、 鎌田さんは第一号として爪痕を残したのではないでしょうか?
吉野:初めてのビジネスインターンの受け入れは大きな成功と言えると思います。 鎌田さんの存在がチームに新しい風をもたらし、実業務においても大きく貢献をしてくれました。このインターンシップを通じて私たちも多くのことを学び、今後のインターン受け入れに対する見通しが広がったと感じています。
鎌田:私はこのインターンを迎えるまで、データや生成AI、データ基盤活用といったテクノロジーについては全くの素人でした。ですが、ワークショップ型ではなく実践型で実際のプロジェクトに入れたこと、また顧客のDX課題を肌で感じ、商談やエンジニアを中心とした技術面の議論や説明に触れる機会を持てたことで、知識や知見を増やすことができました。
それだけでもインターンシップの目的は十分に達成したと感じていますが、このインターンでの一番大きな学びは「主体性」の重要さです。これはCEOの naoto-san から教わった仕事ができる人の仕事術ですが、主体的に行動を起こし、それを周りに的確に発信し、周囲からのフィードバックを元に軌道修正し、また主体的に動くサイクルを回せる人になりたい、と強く感じ取ることのできたインターンシップでした。
– 本当に多くの学びを得たインターンシップだったことが窺えます。そんな 鎌田さんから、未来のインターン/新卒メンバーにアドバイスをお願いします!
鎌田:インターンだから、新卒だから、と言い訳はせず、自分なりの目標と価値提供の方法を探し、主体的に行動するようにしましょう!フライウィールには、コミュニケーションとフィードバックの文化が根付いています。ですので、優秀な方々と切磋琢磨し、失敗し、フィードバックをもらいながら、常に楽しくイキイキと働いていれば必ず皆さんにとって価値のある経験になります。頑張ってください!
(インターンシップ最終日 成果プレゼンテーションの様子)
当初計画になかったビジネス職種のサマーインターンではありましたが、 鎌田さんにとっても、フライウィールにとっても刺激と実りの多い8週間であったことは間違いありません。さらなるビジネスのグロースに向けて、これから中途・新卒問わず多くの方にフライウィールを知っていただき、フライウィールの一員として「データを人々のエネルギーに」変えていけることを強く願っています。
ビジネス職種においては現在中途採用のみのご案内となります。複数ポジションで積極採用しておりますので、少しでもご興味をお持ちいただけましたらお気軽にお問い合わせください。また、 鎌田さんのように、フライウィールでのインターンやアルバイトをご希望の学生からのお問い合わせもお待ちしております!
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吉野 祐輝 Director of Business Strategy, Marketing & Communication
2020年2月入社。フライウィールのマーケティングとビジネス戦略機能を持つ Marketing & Communication Dept.の統括部長を担う。前職はGoogle JapanのAPAC Analytical Leadとして、日本市場を含めたアジア太平洋地区のアプリディベロッパーに対して、データ分析(機械学習など)を活用したマーケティング戦略策定を支援。それ以前は、大企業向け広告営業本部にて Data Architect としてマーケティング活用に向けた YouTube や Google Mapなどのデータ整備や活用推進に従事。技術経営専門職学位(MOT)、東京工業大学大学院イノベーション マネジメント研究科修了。
鎌田 航祐 Researcher / Associate Consultant (Intern)
2024年7月 フライウィールの第一号ビジネスインターンとして8週間のサマーインターンに参加。会議や商談時のスライドや議事録作成に加え、顧客の情報収集や初期仮説の設定等新規案件にも参画。市場やプロダクト調査からユースケースの作成を通じてプロダクト開発への示唆出しにも貢献。
Author:佐々木 利雄 Manager of HR/TA
2021年11月入社。リクルーターとしてビジネス・コーポレート系職種をメインに採用業務に従事した後、現在はビジネス部門のHRBP業務や、人事総務・カルチャー推進等幅広く担当。前職は外資系人材エージェンシーのHRとして、採用を中心に労務・研修等人事業務に従事。